エルメスの歴史は、ティエリ・エルメスが、1837年にフランスのパリ・ランパール通りに開いた馬具工房から始まります。この高級馬具のアトリエが、エルメス社の母体となります。この当時のエルメスは、ナポレオン3世やロシア皇帝などを顧客として発展し、後にナポレオン3世帝室御用達を拝命されるまでになりました。
その後、エルメスはアメリカのフォードが販売を開始した自動車の時代が来る事を確信し、これにより馬車の衰退を早くに予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の主体を移して、エルメスは成功への道を辿ります。それが、現在でも馬具工房に由来するデュックとタイガーが、エルメスのロゴに描かれています。
デュックとは四輪馬車で、タイガーは従者のことを指します。ここに主人が描かれていない理由は、「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているからとのことです。
エルメスの魅力は、熟練された職人による手作りの品質に徹底的にこだわり、ハンドメイドの気品が醸しだされていることです。例えばエルメスのバッグは、一人の職人が製造開始から完成まで責任を持って作られ、こうして作られたバッグには製造日と場所、職人名が刻まれる製品まであります。
職人名が刻印されたエルメスのバッグが、何らかのトラブルで修理に出された時には、それを製作した職人にまで届けられ、その職人が責任をもって修理するという、非常に誇り高いブランド、それがエルメスです。
エルメスでは1927年に時計を発表し、さらに装飾品・服飾品・香水などのアイテムの分野にも手を広げ、それらの製品のデザイン、製造、そして販売までのすべて手がける会社になりました。
特に、エルメスを代表する、馬蹄柄のスカーフと女優でモナコ王妃となったグレース・ケリーが愛用したケリーバッグが有名になり、今でもスカーフとバッグは、他のブランドに負けない品質と人気としてエルメスの大きな魅力となっています。
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